【リーグオブレジェンド】チームコーチは試合をどのように分析するのか【League of Legends】

この試合で解説するのは:
・コーチになる為には
・ライトアップの書き方


※この記事は元の動画を翻訳し理解しやすいようにかみ砕いたものです。本文中の”私”とは動画のアップロード主を指します。

コーチになる為には

あなたがコーチやアナリストになりたいと思った時に、まずあなたはツイッターで時々見かけるような、周りから気にも止められなかったり、バカにされているようなツイートをするところから始めないといけません。もしくは皆が嫌っているRedditでの投稿から始めるか。

でも、実際にそういったところがコーチやアナリストとしてのキャリアを始める場所なのです。そういったスレッドに行き、自身の考えや統計を投稿して他の人がどう考えているかを見て、有用な意見や、建設的な意見を汲み取り、あなたの考えを裏付けさせるのです。

その後、あなたはMediumや他のブログサービスに記事を投稿してもいいかもしれません。もしかしたらあなたは小さなウェブサイトの目に留まり、”うちで記事を書いてくれないか?”とか、アマチュアチームの目に留まり、コーチやアナリストとして誘われるなどの機会があるかもしれません。

私はたくさんのEUやNAのアマチュアチームを知っていますが、彼らはいつでも助けを必要としています。こういった機会は、常に無償の仕事になります。暫くは仕方のない事です。でも、経験が増えてきたら、報酬の出る仕事があるかもしれません。より大きく強いチームと仕事をする事はより大きな報酬が得られると考えて良いでしょう。このステージがどれだけ続くか分かりませんが、次の大きなステージへの長い階段になります。

私は今この段階に居て、Athletico eSportsと一緒に活動しています。また、これはBennyというヘッドコーチに私が依頼された仕事の例でもあります。数週間前にSin Academyというチームの情報集めをしていて、彼はライトアップ(試合の詳細な流れを書き記す事)を私に求めました。全てのコーチは違うものを欲しがります。なのでこれはこの1人のコーチが欲しがったものというただの例であり、私がアナリストとして行っている仕事の一例でもあります。

ライトアップの書き方

以下がSin Academyというチームの傾向を調べた時のライトアップになります。最初から最後までを説明すると膨大な量になってしまうので、ここでは冒頭部分と、その後の流れのみを説明します。また、これは私がライトアップを行う際に取っているやり方です。あなたがやる場合は違うやり方を取るべきかもしれないし、他のやり方を取った方が良いと感じるかもしれませんし、あるいは別の方法でやるように頼まれるかもしれません。とりあえず、これが私のやり方です。勿論、もっと改善出来る部分はあります。

概要

最初に、私の目についたものの概要から始めています。

ライトアップの書き出し

概要

Sinは一度有利が取れないと分かるととても保守的なプレイをするので、そうなった時にスキを突く事は難しい。彼らは序盤ではレーンガンク、序盤でのタワーダイブ、視界の為のインベイドなど沢山の異なる戦術を仕掛けてくるので彼らのゲームプランがどういうものなのかを探る事は難しい。有利を取っている間は休みないプッシュを仕掛けてくるが、正しいウェーブ管理が出来ていないという点があり弱点になり得る。これは私達も見直す必要がある点である。
有利が取れている間は彼らはバロンよりもドラゴンを優先する傾向にあるので、彼らがBotサイドに意識を向けている間にバロンピットにコントロールワードを維持しておく事が出来るだろう。このコントロールワードがあれば僅かながら20分バロンを行える可能性が出てくる。彼らがバロンコントロールを取ろうとしてくるのは26:00~30:00になってからなので、そのタイミングでこちらのジャングルにワードを置きにくるのをキャッチする事が出来そう。もし私達がキャッチする事が出来ず、この段階でバロンを取れなければ、次の望みは中盤の集団戦コンプを選びドラゴンやバロンで戦う事だ。
不利な時は彼らは自軍ジャングルにワードを置く以外は決してタレットの下からから離れる事はない。この段階で彼らに対して有利を広げるにはドラゴンやバロンを独占し勝つまでゆっくりとプッシュを続ける事だ。
彼らのレーンはそれぞれが比較的セーフプレイに徹している為一見して分かる弱点はないので、スキを突く事は難しい。中盤から後半にかけて彼らがポジショニングエラーを起こしこちらが有利なファイトを仕掛けられるという事はほとんどない。以前のOutlawsとの試合の時に言った事だが、彼らは集団戦の前に視界が取れているかを気にしていなかったが、これは改善され、視界がない時には集団戦を行わないようになった。
彼らの保守的なスタンスに対抗するには、中盤に大きなパワースパイクを迎えるコンプを選び、序盤で有利を築き相手にチャンスを与える前にスノーボールし切るというスタイルが良いと考えられる。特に20分バロンに成功すれば、次のバロンが湧くまで相手をベースの外に出させずにこちらの大きなリードにつなげられる。もし最初のドラゴンが風であるなら取ろうとしない事を推奨する。15:00前に相手が取ろうとしてくる事が考えられる。そしてもしドラゴンとバロンが同じタイミングで湧くのであれば相手がドラゴンを優先する以上私達が安全により良いオブジェクティブを取得するタイミングを作れる。
全体的に、足りない部分はあるが攻めも守りも強い。しかしSin gameと同様に、私達も序盤の有利を活かしてSin gameがビジョンコントロールを取り戻そうとするスキを突く事が出来そう。

そして文章の最後には概要の概要を入れています。

“全体的に、足りない部分はあるが攻めも守りも強い。しかし、Sin gameと同様に、私達も序盤の有利を活かしてSin gameがビジョンコントロールを取り戻そうとするスキを突く事が出来そう。”

もしあなたが他の部分も含め私が試合を見て感じた事を全て知りたいなら、この記事の一番下にリンクがあります。きっとこれを全て読む事は役立つでしょう。ちなみにAthleticoやSin eSportsやこのライトアップに出てくる他のチームの居るOCS(Oceanic Challenger team Series)を知らないのであれば、これはオーストラリアやニュージーランドやオセアニアなどの複合地域のリーグの事を指します。

実際の試合の詳細

そして、概要の後はOutlawsとの試合の詳細になっています。以下の画像がそれになります。パッチナンバーの下に書かれているのが両チームのコンプで、SinのコンプRumble/Kha’Zix/Lucian/Ashe/Karma、OutlawsのコンプがLulu/Lee Sin/Draven/Jinx/Namiとなっています。

これによってコーチは両チームのコンプを一目で知る事が出来、上に表記されているパッチナンバーによって何故これらのピックが選ばれたのかの理由も分かります。

この項では私はSin gameのウィンコンディションから書き始め、ここは簡単に言うと“LucianがDravenにカウンターされてしまっているが、序盤で有利を作り、少なくとも序盤で後れを取る事は避ける。もし後れを取ってしまうとレートゲームのJinxを相手しなければならない。”のように書いています。基本的には5人の序・中盤の有利を活かし有利な集団戦を仕掛ける。それが出来なければ負け。といった感じです。

最初にウィンコンディションを持ってきた理由としては、最初に明記しておく事によって、チームがしっかりとウィンコンディションに沿ったプレイが出来ていたか、相手のウィンコンディションに沿って後れを取ってしまったのか、後れを取った時にどういう行動を取ったのかなどを見直せるからです。

序・中盤の展開

次に私は序・中盤の試合展開についてと、序盤のジャングルルートについて書いています。文章中にリンクが見えると思いますが、これはどの状況でどこにワードを置いたのかをスクリーンショットにして保存しています。例えばこれはドラゴンピット前のブッシュに置かれたワードで、試合中に気付く事はありませんでした。

それから、“04:50にKhaはスカットルの視界を通ってMidにガンクする前にここにワードを置いた。”のように書いていますが、スクリーンショットを見ればMidガンクの前にここにワードを置いたとわかる訳です。

何故”トップサイドジャングルの赤バフ裏のブッシュにワードを置いた”などと書かずにスクリーンショットを取り、”ここ“とするのかというと、試合の流れを文字で表す以上単純に文章量を減らし分かりやすくする為であったり、百聞は一見に如かずと言うように、言葉で説明するよりも見せた方が良い場合が多い為です。

Twitchクリップに保存してあるリンクもありますが、ここでは割愛します。必要に応じて画像や動画に収めておく事が大事という事だけ理解してもらえれば大丈夫です。

もう一つ例があります。“Khaの3つ目のガンクは14:30のTopへのカウンターガンクで、Luluのフラッシュを吐かせた後も欲張り過ぎた為に1対2トレードになってしまった。”ここでもどのタイミングが欲張りだったのかスクリーンショットを取っています。

基本的には序盤の動きをどう展開していったかを書いています。序盤寄りのチャンピオンであるKha’Zixが居るのであれば、Kha’Zixはどう対応していくのか、どこにガンクをするのかなど。

中盤から後半にかけて

その次に中盤から後半にかけての動きです。例えば、“ドラゴンを失った代わりにKha’ZixはBotの後ろ側にワードを置いて、etc…”など。基本的にレーニングフェイズの終わる中盤・後半では、マップ全域にわたってどのように動いているかを書きます。私の場合はチームが何を優先したかを書くようにしています。そうする事で例えば、“このチームコンプなのに20分時点でドラゴンを取ろうとしなかった。”という事に気付き、チームがすごく保守的な動きをしている事に気付くかもしれません。そういったプレイが続くようであれば、ドラゴン周りでは保守的な動きをする傾向にある。という風な気付きを得る事が出来ます。Outlawsの動きを見ていた時は、ほとんどドラゴンを取ろうとせず、常にヘラルドを優先していたなど。

ライトアップはこのような感じで進み、他の試合も全て同じパターンを取っています。基本的には、概要で述べた事を裏付ける理由としてその説明が存在しているという感じです。

 

この記事はこちらの動画を参考にしました:

ライトアップ全文はこちら:
https://docs.google.com/document/d/1S17hy1LZw7qi4DtApTVfnsHl3ztrfHjOKsQzEAaabn4/edit

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自分の居場所を広げるためeスポーツを盛り上げたい。 リーグオブレジェンドを教えたり広めたりで何とか生活している新潟住の24歳。プロ選手・コーチ経験有 お仕事の依頼はTwitter(@game_ndata)からお願いします。