【リーグオブレジェンド】メンタルAPM(mAPM)とは何か?【League of Legends】

この記事で解説するのは:
・メンタルAPM(mAPM)とは

メンタルAPM(mAPM)とは

APMとはActions Per Minuteの略で、StarCraftにて使われる”1分間にどれだけのアクションを起こせるか”という用語になります。

メンタルAPM(mAPM)とは海外のコーチングを行っているLoLプレイヤー、NEACEが考えた、”ゲーム中に情報をどれだけ考えられるかの指標”です。別の言い方をすれば、人がある時間の中で考えられる物事の数という事も出来ます。フィジカルAPM(pAPM)、つまりマウスやキーボードの操作数は誰でも見る事が出来ますがMAPMは完全に精神的なもので簡単に数値に表す事は出来ません。その為低レートと高レートでの考えの違いは軽視されがちなのです。

mAPMは、プレイヤーがLoLを上達し、レートを上げる上で必要な見えないスキルです。まずはmAPMとは何なのか、何故重要なのか、ゲーム中に頭を働かせているかどうか、どれだけ首尾一貫したプレイをするかといった精神的な部分がゲームの結果を著しく左右させるのはどうしてかについて説明します。

これはどんなゲームにも言えますが、ゲームをプレイするにあたってあなたはゲームに対する知識を深めていく事を半ば強制されます。その為APM(pAPM)だけでなくメンタルAPM(mAPM)というアイデアが重要になってきます。

何故このアイデアを考えたのか?

mAPMとは初心者達にコーチングする際に核となるコンセプトです。私達はより早い速度で色々な情報をコントロール出来るよう脳を訓練させるのです。mAPMの高いプレイヤーはほとんど常に頭を働かせ続け、究極的に堅実なプレイを目指します。例えばFakerのプレイを見た時に、彼が素早くチャンピオンの周りをクリックしてるのは分かりますよね?また、StarCraftのプロプレイヤーの試合を見た時も分かります。我々はpAPMは視る事が出来るのです。pAPMの高いプレイヤーを見て、うわ、あいつ操作早いな!と感じる事は出来ます。しかし、あなたは試合中のプレイヤーの心の中までは視る事が出来ません。なので多くの場合あなたは誰かの考えがあなたより優れているかどうか分かりません。何故ならLoLではその証拠が存在しないからです。

mAPMって何?APMって何?

APMとはStarCraftでの古い用語で、Actions Per Minuteを意味します。ゲームを始め、キーを押し、ゲーム中に必要な行動を取る事でAPMは上昇していきます。初心者は30-40APM、熟練したプレイヤーは200-300APM、一部にはそれ以上の人もいます。

mAPMは反面、単純にプレイ中にどれだけ多くの事を考えられるかという事になります。もしゲームの流れについていこうとmAPMを上昇させられるなら、きっとあなたは上達します。
このアイデアを考えたNEACEは長年かけて700人から800人にコーチングを施してきました。レート問わずのコーチとしては一番に名が挙がるかもしれません。

そこから得られた事実として、多くのコーチングの生徒はゲーム中ほとんど何も考えていないというものがあります。
さて、あなたもそのうちの1人でほとんど何も考えていないとします。では、あなたはどちらに当てはまりますか?
あなたは十分に何が起こっているのか理解出来ないから考えられないのですか?
それとも単純に頭を働かせようとしていないのですか?

これをはっきり、分かりやすく説明する為にmAPMを3つの段階に分けて説明します。

初級レベル
・クールダウン(自分)
・レーンの位置(ミニオンの後ろ!)
・ミニマップ(ガンクが来ているか?)
・資源(HP/MANA/GOLD)
・アクティブアイテム

例えば、初心者がLoLをプレイしたとしましょう。彼が単純に上手でないのか、本当に初心者なのかに関わらず、彼は基本的な事だけを考えます。自身のクールタイムや、自分のレーンの事、もしかしたら基本的なミニマップの情報も分かるかもしれません。ガンクが来るかも…など。HPやMANA、GOLDに関しても気にするでしょうし、アクティブアイテムの事も考えるでしょう。

シルバーのプレイヤーが高レートのプレイヤーをレーンで倒す事があります。これらの事は全てのレート帯のプレイヤーが考えている事だからです。Fakerが低レートにキルされているのを見たことがあります。こういう事はいつでも起こります。すべてのプレイヤーが考えている事なので、どんなプレイヤーでも1つや2つ偶然キルを拾う事はありえます。

しかし、問題はレーニングが終わった後や、ゲームが長引いた時です。プレイヤーが考える情報量、その人が気付きもしていない情報の数は増えていきます。そしてそんな状況でコントロール出来ている情報が相手より劣っているという事は致命的な結果を生みます。これがシルバーやゴールドのプレイヤーがプラチナのプレイヤーに勝てない理由であり、プラチナのプレイヤーがダイヤモンドのプレイヤーに勝てない理由であり、ダイヤモンドのプレイヤーが更に上のプレイヤーに勝てない理由になっています。

ゲームの核となっている部分はプレイヤーにより多くの情報について考えさせる事です。上記の基本的な情報だけでなく、他の誰も考えないようなより細かい部分まで考える事です。

例えばあなたがブロンズプレイヤーだとします。それでもここまでプレイしてきたのであればゲームについて基本的な事は知っているでしょう。ここからはmAPMを中級者レベルに上げ、少し考えを発展させていきましょう。

中級者レベル
・クールダウン(自分、敵、味方)
・ミニマップ(視界、誰が映っているか、ミニオンウェーブ)
・資源(HP/MANA/GOLD,キルポテンシャル,全員のアイテム)
・チャンピオン(どんな事をするか、してきそうか、育っているか)
・オブジェクティブ(タワー、中立)
・リスポーンタイム(味方、敵)

低レートに位置するプレイヤーが基本的な事を考える事が出来るようになったら、次に必要な事は自分が集中して考える新しい情報を見つける事です。
何故なら一見どんな小さな事でも、例えば上にある情報の一つでもゲーム中にあなたが考えなかったとしたらどうでしょうかミニマップに映っているチャンピオンを確認せずに戦うとしたら?敵が育っているかどうかを確認せずにファイトを仕掛けるとしたら?相手のシージを止めようとする時に味方や敵のリスポーンタイムを考えなかったら?

これらすべての情報はあなたがプレイヤーとして積極的に上達出来るかどうかに結びついています。

そして、もしあなたがこのmAPMというアイデアを次の段階に持っていきたいのであればここからは上級者レベルについて説明していきましょう。

一つの情報について、より細分化出来ればその一つ一つをmAPMとしてカウントする事も出来ます。自発的にこういった細かい情報を見つけられれば、今ここで紹介する以上のレベルに行く事も出来ます。
上級者レベルとは、この情報をより細かく分析しゲームに活かす事です。ゲーム中どれ位多くについて考えているか、どれ位多くに集中しているかを改善していくのです。

例えばクールダウンを例に挙げます。

私のフラッシュとブリンクスキルがクールタイムに入っています。
これはポジショニングする際に考慮に入れなければいけません。
敵のこのスキルが今クールダウンだから、何か出来る事はないか?
味方のUltが落ちているが、もし良いイニシエートをしたらどうか?
味方のUltと合わせられないそのエンゲージは良くないかもしれません。
頭数で勝っているから良いエンゲージになるかもしれません。

ここで紹介しているのはLoLで必要なすべての要素ではありません。例えばサポートはワーディングが必要だったり、エンゲージやピールといった一面があったり、ジャングラーはより深いファームやジャングルルートの知識が必要だったり、どこにガンク出来るかなど、レーンによっても異なってきます。

この記事でのポイントは私達がどのように私達の知識を改善し、最終的には私達がどうゲームを捉えればいいのかの指標を与える事にあります。



可能性と想定外

例えばTryndamereを使っていてJaxにダイブを仕掛けようとしています。Jaxは当然Ultを使い、Eを使い、もしかしたらQを使うかもしれませんし、フラッシュを使うかもしれません。これらの可能性を全て考えていますか?どれか一つでもクールダウンに入っていませんか?ファイトに持ち込んだ際の手順は?動きは?

もしこれらの事を理解せずにダイブを仕掛けたら、もしこれらの事を考えていなかったら、多くの”想定外”が起こり得てしまいます。

例えばDopaを見てください。彼はマクロの神として知られています。彼は常にこういった事を考え、常に彼の心の中では相手とチェスをしているのです。彼のmAPMは他のプレイヤーを遥かに凌いでいます。Fizzをレーンでドミネートする動画を見てください。古い動画ですが、彼は”Fizzが最初のミニオンにオートアタックを入れたのでこのTF vs Fizzのマッチアップは私の勝ちです。勿論ジャングラーがガンクに来なければですが”などのような発言をしています。あなたはゲームが始まって数分で論理的に勝ちを確信した事がありますか?これは彼がそれだけ深くゲームについて考えているから出来る事です。彼は積極的に何か新しく考えられる事はないかと探しています。

このサモナースペルを使わずにキル出来るか?イグナイトは使わない方がいいかもしれない、フラッシュは使わなくていいかもしれない、Ultは要らないかもしれない、とどめを刺すのにブリンクは使わない方がいいかもしれない。敵のこのスキルは自分に使われるのか、他の味方に使われるのか。こういった事を頭に入れ状況によって対応を変える必要があります。

これら全ては正しいとか、事実であるという訳ではありません。人が考えたものです。mAPMとは造語に過ぎません。しかしこの用語はLoLをプレイする上でとても重要だと考えます。LoLというゲームでは様々な情報が飛び交っている中で、多くのプレイヤーが一部の情報にしか目をくれないからです。特にブロンズやシルバー、ゴールドのプレイヤーに多い、”俺のチームが…””味方が…”という考えですが、もし彼らの心を視る事が出来たなら、mAPMを視る事が出来たなら、彼らのmAPMは10もあるでしょうか?試合中に居る1,2チャンピオンは知っているかもしれない、でも他のチャンピオンは知らない。相手のクールダウンはおろか自分のクールダウンすら意識していないかもしれない。

その一方、マスターやチャレンジャーのプレイを観ると、ジャングルのCSカウントという情報を活かしている人達が居ます。こういったものが他人が活かせていない情報を活用している例として挙げられます。これは極々小さな差ですが、あなたと対面しているプレイヤーとの確かな”差”です。あなたが対面のプレイヤーより勝っている事、平均的なプレイヤーより上に居る事を意味します。

ほとんどのプレイヤーは初級レベルか中級レベルに居る一方、上位のほんの一部のプレイヤーはこういった情報の一つ一つをとても細かく分析し、自身のゲームプレイに活かしています。

さて、この記事の内容はいかがだったでしょうか?難しかったでしょう!
もしこの記事の内容が大変過ぎて嫌になるようなものだったり、あまりの考える事の多さに圧倒させてしまったとしたらそれが一番です。このアイデアを通して伝えたいのはそこだからです。

このゲームには考えるべき事柄が本当に沢山あって、自分が知らないだけで本当はもっと活かせる情報が沢山あります。そしてあなたはゲームに慣れていく上でこういった事柄を一つ一つ学んでいくのです。一夜漬けでなくても良いのです。ローマは一日にして成らずと言います。サモナーズリフトもきっと同じでしょう。

もしあなたが本当に上手くなりたいのであれば、多くの気付きを得て、このゲームの核を認識してください。あなたがノーマルやURFモードで勝った!負けた!と言って楽しみたいだけであればこの記事の内容はすっかり忘れてください。

この記事はこちらの動画を参考にしました:

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自分の居場所を広げるためeスポーツを盛り上げたい。 リーグオブレジェンドを教えたり広めたりで何とか生活している新潟住の24歳。プロ選手・コーチ経験有 お仕事の依頼はTwitter(@game_ndata)からお願いします。