【リーグオブレジェンド】集団戦における勝利とは何か【League of Legends】

この記事で解説するのは:
・集団戦の目的
・集団戦が起きるタイミング
・集団戦における勝利とは
・集団戦における勝利のタイミング


集団戦の目的

LoLというゲームにおいて、多くの試合では集団戦が起きます。集団戦とは、一方のチームが集団戦を望みイニシエイトを仕掛け、もう一方のチームがそれに応じる事で起きるのです。仕掛けられた側が集団戦を望まない場合はディスエンゲージに徹するという選択も取れますが、戦いに応じる以上はお互いがその集団戦に意味を見出していると考える事が出来ます。

では、その集団戦は何を目的として起きるのでしょうか?

プレイヤーが起こす全ての行動には意味や目的が伴います。集団戦も例外ではありません。チームが集団戦を仕掛ける目的は、例えばスプリットプッシュしている味方の為の時間を稼いだり、あるいはそうしている敵がTPを吐いて合流する事を余儀なくさせたり、その集団戦に勝利する事でドラゴンやバロン、タレットなどのオブジェクティブを取得したり、反対に相手の取得を諦めさせる事にあります。別の言い方をすれば、集団戦を起こさずして試合に勝利する事が出来るのであれば、そのチームにとっては集団戦を起こす必要はありません集団戦はあくまでスプリットプッシュやローテーション、シージなどと同列に並ぶオブジェクティブを取得する手段の一つでしかないのです。

ここで気を付けてほしいのは、LoLはチームデスマッチのゲームではありません。キルをしてもオブジェクティブにつながらなければ試合を動かすに足り得ないのです。勿論、キルを取る事でキルゴールド、アシストゴールド、キル経験値、相手がデッドしている間のフリーファーム等で経験値とゴールドに相手に差をつける事は出来ますが、プロシーンなどハイレベルな試合ではそう簡単にキルは生まれません。プレイヤーがデッドする事で失ってしまうマッププレッシャーがどれだけ大きいかを知っているからです。その為、デッドするリスクがあるアクションはなるべく起こさず、最小限に留めておくのです。

集団戦が起きるタイミング

その最小限の1つが集団戦になります。

LoLの試合においてはチームコンプやゴールド差、経験値差を考えた時に時間帯に応じて常にどちらかのチームに大なり小なり有利が生まれます。チームコンプでは、相対的にどちらかのチームが序盤に強く、もう一方のチームが後半に強い構成になります。

これはピックするチャンピオンのスキルセットやビルドに応じてパワースパイク(そのビルドが一番活躍出来るタイミング)の時間が変わってくる為です。序盤にパワースパイクを迎えるチャンピオンは原則後半に失速します。後半にパワースパイクを寝かせているチャンピオンは序盤チャンピオンよりも伸びが大きいからです。

同程度の実力のチームが戦った時、ゴールド差や経験値差は基本的にチームコンプによって少しずつ開いていきます。序盤構成のチームがそのプレッシャーを活かしている為です。そして、後半構成のチームはパワースパイクを迎え、相手のチームを飲み込めるほど大きく成長したと判断したタイミングでそのプレッシャーを活かしゴールド差や経験値差を埋めていき、逆転まで持っていくのです。その為、序盤構成のチームは少しでもプレッシャーを活かし、相手が差を埋める前にゲームを終わらせたり、オブジェクティブを取得するなどして覆し様がない程のアドバンテージを作っておかなければいけません。

先程述べたように、単純にキルを狙うというのはプロシーンではほとんど起こりません。チームとして、オブジェクティブを狙っているのです。

オブジェクティブを狙うチームは、先ずオブジェクティブの周りに視界を確保します。そのオブジェクティブを取得している間に想定外の事が起きないようにする為です。最大限に視界を確保出来たら、オブジェクトにアプローチを仕掛けます。敵チームはこの時に妨害の機会を伺ってきます。狙われているオブジェクティブがタレットであれば、タレットの攻撃や視界という恩恵を利用出来ますし、ドラゴンやバロンであればそれらの攻撃を受けていて、かつそのラストヒットを取る為にそのポジションから大きく動く事の出来ないチームに対して有利に戦う事が出来るからです。

ここで重要になってくるのが視界です。あるいは情報と言い換えてもいいでしょう。両チームは予め確保しておいた視界を活かして、お互いの目的を達成しようとします。しかしLoLにはコントロールワードやレッドトリンケットなど視界を除去する手段が存在し、あるいは単純に最初から充分な視界を確保出来ていなかったのかもしれません。情報に穴が生まれます。どちらか一方、不意を突かれない為に必要な情報が足りていなかったチームが不利な戦いを余儀なくされたり、自分達の目的を達成出来なかったりするのです。

今回はオブジェクティブの前での状況を例に挙げましたが、これはローテーションを行っている際にも当てはまります。情報が足りていなかった方がキャッチされ、集団戦に負けてしまったり、集団戦を起こす事もなくオブジェクティブにつなげられてしまったりという事が起きます。

集団戦における勝利とは

さて、話が長くなりましたが、この記事で私が説明したかった事は集団戦における勝利とは何か?という事です。これまでに説明したように、集団戦における勝利とはエースを取る事ではありません。キルはあくまで集団戦の中でゴールドや経験値を得られたり、デッドした相手が持っていたマッププレッシャーを長時間失わせる事が出来るというボーナスです。
つまり、集団戦における勝利とはその集団戦を行う事でマップコントロールを一定時間支配出来る事を指すのです。

マップコントロールを支配出来た時にはその時間を最大限活用しチームのアドバンテージを一番生み出せるアクションに使うべきです。

例えば、ゲーム時間15:00頃にドラゴン前で集団戦が起きたとします。味方チームが相手を4人倒し、5v1の状況が生まれたのでこの集団戦は勝ちだと思い追いかけて、15秒かかったが残りの1人も倒せた。これはほとんどの場合で間違いです。何故なら15秒もかかってしまっては倒された敵チームの4人が復活してきて失っていたマップコントロールのほとんどを取り戻されてしまうからです。1キルを取る事に15秒を使ってしまうよりも、ドラゴンを取ったり、折れていないMidやBotのTier 1 タレットを折ったり、早めのリコールで相手のカウンターアクションを防ぐなどに使った方がよほど有意義です。

上の例は極端ですが、集団戦には勝利を確信出来るタイミングが存在します。そして、集団戦の勝利とはこの勝利を確信したタイミングの事です。それ以降は相手が残っていたとしても集団戦ではなくクリーンアップに過ぎません。つまり、勝利を確信したタイミング以降に戦い続ける事は、集団戦の勝利をもういくつかのキルを取る事や残っている相手のヘルスやマナを減らしリコールさせる事に使っているという事です。ここで大事なのは勝ちを確信した瞬間に戦いを諦めろというのではなく、勝ちを確信した瞬間から、キルを取ったりリコールを強制させる事で得られるメリットも含めて、一番有利の取れるアクションは何かを考えて行動するという事です。

集団戦における勝利のタイミング

プロチームがボイスチャットでこの集団戦は勝てる!などというのは集団戦の勝利を確信し、脳内の意識をその勝利を何に活かせるかという部分に向かせる為です。

以下の二つの動画を見てください。勝てると確信したタイミングから既にチームはその集団戦の勝利を何につなげるかに意識を向けています。特に2つめの動画はそれが顕著で、少し分かり辛いですが動画時間2:33あたりでチームは勝利を確信し、敵の3人をキルした後は深追いする事なく4人がバロンに直行し、1人がMidをプッシュしています。これが集団戦の勝利を最大限に活かすという事です。


(00:02から00:30)


(02:22から03:00)

まとめ
・集団戦はオブジェクティブを取得する為の手段でしかない
・デッドするとその人が持っていたマッププレッシャーが失われる
・集団戦の勝利とはその集団戦において勝ちを確信したタイミング
・勝ちを確信した瞬間からその勝利を最大限活かす方法を考える
The following two tabs change content below.
data

data

自分の居場所を広げるためeスポーツを盛り上げたい。 リーグオブレジェンドを教えたり広めたりで何とか生活している新潟住の24歳。プロ選手・コーチ経験有 お仕事の依頼はTwitter(@game_ndata)からお願いします。