【リーグオブレジェンド】マクロのすすめ:ワードと視界管理【League of Legends】

この記事で解説するのは:
・ワーディング
・ワーディングの目的
・トリンケットの価値
・ワードの価値

ワードとは何か?

LoLをプレイする多くの人は、後付けの理由によってワードの意義を認識しています。リコールした時に75ゴールド余っていれば購入するもの、ガンクを受けたくないからブッシュに置くもの。ワードとは実際は何なのかを説明する前に、この記事に出てくる用語について説明します。

ゾーンコントロールとはチャンピオンやワードが影響を与えている安全な範囲の事です。ゾーンプレッシャーとはチャンピオンの周りを小さな円を描くように存在するチャンピオンがその通常攻撃やスキルで影響を及ぼせる範囲の事で、通常攻撃やスキルの射程に応じてその範囲が変わります。

例えばシェンというチャンピオンの持つゾーンコントロールはマップ上に居る味方全員の位置と、自身のレーンに居る自軍ミニオンウェーブの後ろで、ゾーンプレッシャーは彼のタウントが届く範囲600以内を指します。

ワードとは相手のゾーンコントロールを奪う事で味方のゾーンコントロールを広げるツールになります。ワードにはいくつか種類がありますが、ここでは主にステルスワードについて触れていきます。

ゾーンというアイデアはとても曖昧なものなので他のものに例えて説明します。

大きな毒グモを想像してください。
この毒グモは下手なチームメイトのせいで試合に負けてしまいました。

毒グモは怒っていて、腹いせに何かを噛もうとしています。
毒グモは偶然あなたの部屋に入り込み、あなたはその毒グモがあなたの部屋に入ってくるのがちらりと見えましたが、部屋から脱出しようと立ち上がった時にはもうその姿はありません。
毒グモはあなたと部屋のドアまでの間のどこかに潜んでいるようです。


ここであなたにちょっとした問題です。

あなたは毒グモがあなたの部屋に居る事を知っていますが、あなたは毒グモがあなたの部屋のどこに居るのかは分かりません。

あなたが唯一知っているのは毒グモは2歩先までの距離にはいないという事です。

この距離はあなたが周りの床や天井を見て確認出来る距離です。

しかし、あなたの部屋は汚く、毒グモは床に散らかっている服の下に隠れて噛みつく機会を伺っている可能性があります。

どうすればいいでしょうか?

 

もしあなたが何も考えず、毒グモなど存在しないかのようにドアに向かえばあなたは噛まれるでしょう。

それは他の誰でもない、あなたの責任です。
同様に、視界がないからガンクされた、というのをジャングラーのせいにするのは合理的ではありません。

では、この毒グモのシチュエーションはワーディングとどう関連しているのでしょうか?
ゲーム中でのワードは、毒グモのシチュエーションでの箒と同じ働きをします。箒があれば、服の散らかった部屋を箒で突きながらドアまでの道を進む事が出来ます。動くはずのないものが動いていないか確認するのです。

そうする事で、毒グモに近付く事なくどこに毒グモが居るかを知る事が出来ます。これでその場所を避けて脱出する事が出来ます。それまでは2歩先までの距離しか確認する事は出来ませんでした。しかし、箒があれば5歩6歩先の場所を確認する事が出来ますこれがゾーンコントロールを広げるという事です。

この箒のように、ワードはゲーム中でとても重要です。ワードは情報を与えてくれます。LoLのようなミスを犯した数が少ないチームが勝利するゲームでは、情報が鍵となります。ワードを置いた時、そのワードで得られる視界の範囲はあなたのゾーンコントロールになります。ワードの視界に入ってきた敵はあなたのゾーンコントロール内に入ってきた事を意味し、実質的にその敵のコントロールを得ていると言えます。

大会ではビジョンコントロール(視界管理)という言葉をよく耳にするでしょう。これはプロチームは必要なゾーンコントロールなしではアクションを起こそうとしないからです。競技レベルの試合では、プレイヤーの目的は常に取ろうとするアクションが成功する確率を増加させる事にあります。試合はコントロールワードの周りで起きた集団戦によってその勝敗が決まります。1つのチームにゾーンコントロールが偏り、もう一方のチームの判断力を鈍らせ、計算されたプレイを起こせなくするからです。

情報がなければ、そのチームが取るアクションが成功する確率は著しく低下します。

ワーディングの目的

それでは、それぞれのワードを使うべきタイミングと、何故良い位置に置かれたワードが消費した金額を大きく上回る価値になるのかについて説明していきます。ゲーム中で最も使用されているのがステルスワードとコントロールワードです。ここではステルスワードについて説明します。ステルスワードは全ての試合において縁の下の力持ちです。

”孫子”にこういう言葉があります。『是の故に、百戦百勝は、善の善なる者に非るなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。』

最も偉大な勝利は戦いを伴わない勝利だ。という事です。

チームAには戦場の霧がなく、チームBには戦場の霧があったとしたらどうでしょうか? チームAが捕まる事は絶対にないでしょう。アンブッシュも、ガンクも、ロームも意味を成しません。 敵の位置が常に分かるマップを作る事がステルスワードを使う目的です。

ステルスワードの面白いところは、敵が気付きもしないたった2、3個のワードがほぼ完全にチーム全員の安全を確保してくれるという点です。
これは敵の時間を無駄にし、あなたが下す決断をより良いものにしてくれます。 敵がマップの片側に居なければ、その敵が反対側のマップに居る可能性は極めて高いです。

ワードを置く良いタイミングとしてはあなたがレーンを押した時や、敵がリコールした時等が挙げられます。あなたがジャングラーであるなら、敵のジャングラーが他の場所に居ると分かっている時や、単純に相手のジャングラーより強い時です。

ジャングルのインベイドに関してはここでは深く掘り下げません。しかし基本的なアイデアとして、インベイドを行おうとしているジャングルに隣接しているレーンがプッシュレーンになっている時にのみインベイドを行ってください。これは助けが必要な時に味方のレーナーが先に寄れる為です。

ここで一番大切な事は、ゾーンコントロールを広げるほど、チームが起こすミスの数は減るという点です。

起こすミスの数が減るほど、あなたの勝率は高まります。これがLoLというゲームのミソです。

 

リンケットの価値

全員が持っている無料のトリンケットは皆さんが思っているよりも価値があります。

序盤ではイエロートリンケットを持つ事が安全なジャングルやレーニングにつながり、チームに視界を提供出来る事から、ほとんどの状況でベストな選択になります。

サポートがサイトストーンを購入したら、レッドトリンケットに買い替える事がより良い選択になります。視界除去能力をチームにもたらせるからです。

中盤から後半にかけて、フェイスチェックを行う事が難しい打たれ弱いチャンピオンにはブルートリンケットが前もって視界を確保するのに役立ちます。

しかし、ブルートリンケットはチームに1つや2つで充分で、それ以上を持つ事はチームの視界管理能力を必要以上に下げる事を意味します。ブルートリンケットで得られる視界はとても短いもので、大抵の場合はドラゴンやバロンなどの中立オブジェクティブを確認する為に使われるからです。同じようにレッドトリンケットを過剰に持つ事もマップ上に充分な視界を確保出来ない為に良くないです。

各ロールが持つトリンケットについては以下を参考にしてください。

Mid、Jungle、Topは状況によって変わります。スプリットプッシュを安全に行いたい場合やフェイスチェックが危険な場合はブルートリンケット、アグレッシブにレーンをプッシュしたい場合はイエロートリンケット、視界を消す事でロームやアンブッシュを狙いたい場合はレッドトリンケットといった具合です。

 

ードの価値

ワードを投資だと思って考えてみてください。ステルスワードやコントロールワードのおかげで生き残る事が出来たなら、そのワードの価値はおよそ600ゴールドにもなります。もし死んでいたら、CS、経験値を失った上でキルゴールド、アシストゴールドを相手に与え、更には死んでいる間のマッププレッシャーをも失う事になるからです。同様に、もし一つのワードが敵をキャッチするのに役立ったとしたら、そのワードの価値は飛躍的に上昇します。

(バロン前に置いたコントロールワード1つで2キルを取れたとしたら475ゴールドのプラスになります。)

 

また、限られたステルスワードやコントロールワードといった資源を無駄にしないように気を付けてください。一つ一つのワードに理由を見出す事が大切です

ランクドで、ひどいチームメイトしか引かないElo hellでキャリー出来ないと嘆くようなプレイヤーにとって、ゲームをキャリーする手段はキャリー系チャンピオンをプレイする事でも、味方に文句を言う事でも全員をミュートする事でもありません。その手段は味方の為にワードを置く事です。Solo queueのチームメイトをBotとでも思ってください。敵の行動を読む洞察力がなくとも、視界があればその情報を活用する事は出来ます。もし私がしっかりTopレーンの為にワードを置いてあげたとしたら、そのTopレーンがガンクを受ける事を考えずにプッシュを続けてしまうRivenだとしても、それでもワードを見る事やそれを見た私のPingを聴く事は出来ます。

 

同様に、私がTopレーナーで対面が用意したリバーワードを壊す事が出来れば、ワードの存在を全く気にしないJungleが居たとしてもTopに呼んでガンクを決めさせてあげる事が出来ます。

これがスマーフに当たった時に、どこに行ってもそのプレイヤーが居て活躍しているように感じる理由です。彼らは単純にそのレートに居る他のプレイヤーよりもゾーンコントロールを広げているのです。正しい視界管理と視界除去がSolo queueをキャリーする最初のステップです。

 

まとめ
・ワードを置く事でチームの安全な領域を広げる
・情報が多いほどチームのミスは減り、勝率は上がる
・トリンケットはロールによって選択を変える
・一つ一つのワードに意味を持たせる

 

この記事はこちらの動画を参考にしました:

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自分の居場所を広げるためeスポーツを盛り上げたい。 リーグオブレジェンドを教えたり広めたりで何とか生活している新潟住の24歳。プロ選手・コーチ経験有 お仕事の依頼はTwitter(@game_ndata)からお願いします。